男はつらいよ 第49作 (シナリオ:幡多山正太郎 挿絵:久米真未)
■場面(3) 中村駅・その2
駅前広場での別れ際の二人のやりとり。
おばあさんは構内に置いてあった改造乳母車(シャコタンではない)に、すでにブリキ缶の荷物を積み、背中を丸めるようにして歩道を押し進んでいる。
その背中には気丈さと寄る年波と孤独の影を漂わせている。それをじっと眺めていた寅さんが思わず声を掛ける。
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[台詞]
寅「お-い、ばあさん孫の小遣い銭稼ぎ、せっせと頑張るんだぜ!油売るんじゃないぜ~」
「あんただって、いつまでもガマの油なんか、売るんじゃないよ~、さっさと嫁をもらいな~」と、元気に言い返す。ボクシング風に言えば、強烈なカウンターパンチ。
たむろしていたタクシーの運ちゃん達がこのやり取りを聞いてニヤッと笑い合う。寅さんは運ちゃんらの目を意識して、
寅「ちえっ、口の減らねえ元気なばあさんだぜ、こちとらが干物なんか売ってたらすぐに日干しになっちまうところだぜ」と、一人ごちる。どうもこのばあさんには口では勝てない寅さんであった。
寅「おう、運ちゃん一条神社てのは遠いのかい」と、近くのタクシー運転手に問いかける。
「じき近じゃけんど」
寅「じきてのはどれくらいだい」
「まあ5分かのう」
寅「5分なら歩いていくか ありがとよ」と、礼を言い、何気なく歩き始める。
「じきが5分なら、もうじき10分、乞食3日でやめられぬ」と、与太を飛ばす。
しばらくしてさっきの運転者から大声が掛かる。
「あぁ、お客さーん、一条さんはそっちじゃないない、あっちあっち」と、指で正しい向きを示す。寅さんはちょっと照れてあらぬ方角から大きく方向転換をする。
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[早送りシーン]
一条神社で神主に挨拶をし、祭りの出店を取り仕切る香具師(やし)の元締めを訪問し、商売(ばい)の仁義を通したその数時間後にシーンは移る。
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06・こうち森林ボランティア祭り(5)
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【ポスター】 [第16作]
寅次郎 : 渥美 清
櫻 : 倍賞千恵子
マドンナ :樫山文恵
ロケ地 :山形県寒河江市
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山形から修学旅行で上京した順子。車家を訪ねた順子を見た寅次郎は、思わず「お雪さん」と叫び、順子は目に涙をためて「お父さん!」・・・
(ポスターの提供は、四万十川新聞社)
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