新・四万十川新聞【日曜版】



2007年 02月 11日 ( 1 )


寅次郎の「四万十川の大休日」  第5巻

    男はつらいよ 第49作 (シナリオ:幡多山正太郎 挿絵:久米真未)

■場面(3) 中村駅・その2

 駅前広場での別れ際の二人のやりとり。
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 おばあさんは構内に置いてあった改造乳母車(シャコタンではない)に、すでにブリキ缶の荷物を積み、背中を丸めるようにして歩道を押し進んでいる。

 その背中には気丈さと寄る年波と孤独の影を漂わせている。それをじっと眺めていた寅さんが思わず声を掛ける。

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[台詞]

寅「お-い、ばあさん孫の小遣い銭稼ぎ、せっせと頑張るんだぜ!油売るんじゃないぜ~」
 「あんただって、いつまでもガマの油なんか、売るんじゃないよ~、さっさと嫁をもらいな~」と、元気に言い返す。ボクシング風に言えば、強烈なカウンターパンチ。 

 たむろしていたタクシーの運ちゃん達がこのやり取りを聞いてニヤッと笑い合う。寅さんは運ちゃんらの目を意識して、

寅「ちえっ、口の減らねえ元気なばあさんだぜ、こちとらが干物なんか売ってたらすぐに日干しになっちまうところだぜ」と、一人ごちる。どうもこのばあさんには口では勝てない寅さんであった。
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寅「おう、運ちゃん一条神社てのは遠いのかい」と、近くのタクシー運転手に問いかける。
 「じき近じゃけんど」

寅「じきてのはどれくらいだい」
 「まあ5分かのう」

寅「5分なら歩いていくか ありがとよ」と、礼を言い、何気なく歩き始める。
 「じきが5分なら、もうじき10分、乞食3日でやめられぬ」と、与太を飛ばす。 

 しばらくしてさっきの運転者から大声が掛かる。
 「あぁ、お客さーん、一条さんはそっちじゃないない、あっちあっち」と、指で正しい向きを示す。寅さんはちょっと照れてあらぬ方角から大きく方向転換をする。 

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[早送りシーン]

映像のみ、音声なし


 
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 一条神社で神主に挨拶をし、祭りの出店を取り仕切る香具師(やし)の元締めを訪問し、商売(ばい)の仁義を通したその数時間後にシーンは移る。

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◆ブログ・ワールド   <2月5日ー11日>

■四万十川通信(日刊)  

 ◇四万十川漫画大会『寅さん・3』
 ◇ゴルゴ13の墓を四万十川に・・・【第5回】
 ◇四万十川の文化人「小谷貞広」・その9
 ◇四万十の文芸・春秋 『帰郷』編
 ◇四万十川物語 第9話田所賢一氏
 ◇土佐紀行(四万十川編3) 
 ◇四万十川新聞【日曜版】古新聞(18年5月)

■四万十川百人一首(週刊・火、金曜日配信)

 ◇小野川美代子(黒潮町)
 ◇飯塚智恵子(東京都)

■四万十川の文化人・小谷貞広(週刊・木曜日配信)

 ◇小谷貞広・一人百首

■四万十通信(ほぼ週刊・不定期)

 ◇特集:限界集落(大野晃氏)

■バーチャル[こうち自然村](ほぼ週刊・不定期)

 ◇セカンドステージ(日経BP社)

■土佐の森・救援隊(ほぼ週刊・不定期)

 ◇06・こうち森林ボランティア祭り(5) 

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【ポスター】  [第16作]
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 寅次郎  : 渥美 清
 櫻    : 倍賞千恵子
 マドンナ :樫山文恵
 ロケ地  :山形県寒河江市
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 山形から修学旅行で上京した順子。車家を訪ねた順子を見た寅次郎は、思わず「お雪さん」と叫び、順子は目に涙をためて「お父さん!」・・・

(ポスターの提供は、四万十川新聞社)

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 新・四万十川新聞【日曜版】

  古新聞=『ブログフォーカス(四万十川通信)』
  壁新聞=『県庁ぷらっとこうち版・四万十川新聞』

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by tora100s | 2007-02-11 20:16 | 新聞小説


新聞小説(寅次郎の「四万十川の大休日」)を連載します。
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